伝統の木目込み技術を用いた手作りの招き猫
1740年頃、京都の上賀茂神社が発祥とされる木目込人形。
胴体の木地に筋目をつけ、そこに衣裳地を木目込んで作られます。
『江戸木目込人形』は、この技法が江戸に伝わったものです。
この技法を使った招き猫を縁起物としてお飾りください。
●招き猫について
「招き猫」は古来より、開運招福や千客万来、
商売繁盛をもたらす縁起の良い置物として、多くの日本人に愛用されてきました。
右手を挙げている猫は金運を招き、左手を挙げている猫は人(客)を招くとされています。
伝統工芸士・柿沼東光作の「招き猫」は、スワロフスキーやパワーストーンをあしらい、
胴体には絹地のほかプリント布や革など、従来の木目込にはなかった素材を取り入れることにより、
招き猫の新しい世界観を創造しています。
国内にとどまらず海外にも多くのファンをもつ柿沼東光の「招き猫」は、
経済産業省がクールジャパン政策のもと
「世界にまだ知られていない 日本が誇るべき優れた地方産品」を発掘し、
海外に広く伝えていくプロジェクト"The Wonder 500"にも認定されております。
飾り物として、またプレゼントにもおススメです。
●「江戸木目込み」について
木目込とは、衣裳のひだや布切れの境となる部分に細い溝を彫り込み、
そこに布を「きめこむ」ことからそう呼ばれています。
その発祥は、約270年前の元文年間(1736~41)に京都で生まれた木目込人形で、
その人形づくりの技法が江戸に伝わり「江戸木目込人形」が誕生しました。
現在は伝統工芸品の「江戸木目込人形」として東京・埼玉でつくられるものが有名です。
木目込人形は、通説によると、当時の上加茂神社の雑掌の高橋忠重という人が、
余技で神社の祭礼用の道具を作った余りで木彫りの人形を作り、
それに神社の衣裳の残り裂を木目込んだのがはじまりといわれています。
この人形は当時、加茂人形・加茂川人形・柳人形と呼ばれ、のちに木目込人形と呼ばれるようになりました。
その後、江戸の発展と共に、京都から江戸に移り住んだ人形師により、
木目込人形は「江戸風」に発達していきました。
明治の後期になると、木彫りの胴に裂張りという古来からの製造法から、
桐塑を型抜きして胴体を作るという現在の製造法が行われるようになりました。
この技法により、多量生産や形態の多様化が可能になり、様々な種類の木目込人形が作られるようになりました。
※ご注文頂いた実物とパソコンモニター画面では、見た目に多少の違いがございます。
予めご了承の上、お買い求め下さい。